「セール中って書いてあるけど、これ本当に安いの?」——BTO(カスタムPC通販)のセールページを何社か開いた時点で、だいたい心が折れます。型番はFRXAB850B/BだのZEFT R67AYだの暗号みたいだし、同じRTX 5070でも店によって10万円近く違う。
先に結論を書きます。2026年9月現在、価格だけで選ぶならMDL、保証と周辺機器込みならFRONTIER、静音とカスタマイズ性ならサイコムです。そして多くの人にとっての正解は、20万円台のRTX 5060 Ti〜5070クラスで、ここが一番値引きの恩恵を受けやすいゾーンです。
ブログ歴6年、BTOでゲーミングPCを買ってFF14を遊んでいる僕が、国内BTO6社のセール情報を横に並べ直しました。売れ筋のRTX 5060 Ti機は実機を借りて3DMarkまで回してあるので、カタログの数字だけでなく「その価格帯で実際どこまで動くのか」も一緒に載せています。ガチのプロゲーマーではないので、「どこまでのスペックなら払う価値があるか」という感覚で書いています。
この記事で分かること
- 予算別に「今どの店のどの構成を狙うべきか」の早見表
- セール価格だけ見ていると損する4つの落とし穴(送料・納期・保証・下取り)
- BTO6社それぞれのセールの中身と、向いている人・向いていない人
価格・構成はすべて2026年9月2日時点で確認したものです。BTOのセールは日替わり・週替わりで中身が入れ替わるので、最終的な金額は必ず各社の公式サイトで確認してください。
結論:2026年9月、予算別の「今買うならここ」早見表
細かい話の前に、予算帯ごとの結論だけ先に出します。迷ったらこの表の並びで見てください。
| 予算帯 | 狙う店 | 目安の構成 | 快適な解像度 | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| 〜15万円 | MDL | Ryzen 5 5500 × RX 9060 XT 16GB | 1080p | 初めての1台。とにかく安く始めたい |
| 15〜20万円 | MDL / サイコム / STORM | Ryzen 7 5700X × RTX 5060 Ti | 1080p高設定 | FPSでフレームレートを稼ぎたい |
| 20〜30万円 | アーク / MDL / FRONTIER | Ryzen 7 9700X〜7800X3D × RTX 5060 Ti / RX 9060 XT 16GB | 1440p | いちばん値引きの効くゾーン。迷ったらここ |
| 30〜40万円 | STORM / サイコム | Ryzen 7 9800X3D × RTX 5070 / 5070 Ti | 1440p〜ウルトラワイド | 見た目にもこだわる/配信も視野 |
| 40万円〜 | FRONTIER / STORM / サイコム | Ryzen 7 9800X3D × RX 9070 XT / RTX 5080 | 4K | 4Kや高負荷タイトルを最高設定で |
「RTX 5060 Ti」はNVIDIAの2025年世代のミドルGPU(グラフィックボード)で、1080p(フルHD)なら高設定でも余裕、1440p(WQHD)でも設定を少し落とせば戦えるクラスです。予算20万円台がいちばん美味しいのは、この価格帯にセール対象モデルが集中しているからで、各社とも売れ筋にいちばん厚く値引きを乗せてきます。

「安いから」で15万円以下に飛びつくと、2年後に買い替えたくなります。長く使いたいなら20万円台まで背伸びしたほうが、結果的に安く済むことが多いです。
【予算別】セール中のおすすめ構成をピックアップ
ここからは予算帯ごとに、2026年9月2日時点でセール対象になっている構成を挙げていきます。型番は暗号みたいで覚えづらいので、「どのGPUがいくらで買えるか」だけ見てもらえれば十分です。
以下の表は価格の部分をタップすると、その構成の販売ページ(または各店のセール一覧)に飛びます。気になった行から直接見に行ってください。
〜15万円:初めての1台を最小コストで組む
| 店 | CPU | GPU | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| MDL | Ryzen 5 5500 | RTX 3050 | 約122,800円(クーポン適用時) |
| MDL | Ryzen 5 5500 | RX 9060 XT 16GB | 約142,800円(クーポン適用時) |
| MDL | Ryzen 5 5500 | RTX 5060 | 約146,800円(クーポン適用時) |
この価格帯は事実上MDLの独壇場です。CPU(プロセッサー)がRyzen 5 5500という2022年世代の型落ちなのが安さの理由で、ここを割り切れるかどうかがすべて。ゲーム性能はGPUで大半が決まるので、フルHD・60fps狙いなら実用上の不満は出にくい構成です。
この中で選ぶならRX 9060 XT 16GBの14万円台を推します。VRAM(グラフィックメモリ)が16GBあるので、テクスチャの重いタイトルやMOD前提の遊び方でも寿命が延びます。RTX 3050は2世代前の下位GPUなので、2万円差ならこちらを選ぶ理由はほぼありません。
15〜20万円:フレームレートを稼ぎたい人のライン
| 店 | CPU | GPU | メモリ | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| MDL | Ryzen 7 5700X | RTX 5060 | 16GB | 約154,800円(クーポン適用時) |
| MDL | Ryzen 7 5700X | RX 9060 XT 16GB | 16GB | 約164,800円(クーポン適用時) |
| MDL | Ryzen 7 5700X | RTX 5060 Ti | 16GB | 約168,800円(クーポン適用時) |
| サイコム | Ryzen 7 5700X | RX 9060 8GB | 16GB DDR4 | 約176,190円〜 |
| STORM | Ryzen 7 | RTX 5060 | – | 約179,800円〜(コスパモデル) |
| FRONTIER | Ryzen 7 5700X | RTX 5060 | 32GB DDR4 | 約199,800円 |
面白いのは、この価格帯がほぼ全社Ryzen 7 5700X一択になっていること。2022年世代のCPUですが8コア16スレッドあり、ゲーム用途では今でも十分戦えます。各社が在庫を持っている型落ち品を、安さの武器として使っている構図です。
FRONTIERの19万9,800円だけメモリが32GBなので、ゲームしながらDiscordとブラウザを開きっぱなしにする人や、動画編集も少しやりたい人はこちらが効きます。MDLとの4万円差は、この32GBと保証・サポート体制の差だと考えると納得できます。
ここで「RTX 5060 Tiって実際どのくらい出るの?」が気になると思うので、僕が実機で測った数字を置いておきます。以前レビューしたけんき×BANDALコラボPC(Ryzen 7 7700+RTX 5060 Ti 8GB/21万5,200円)を3DMarkで回した結果です。
| テスト | スコア | この数字で分かること |
|---|---|---|
| Time Spy(総合) | 14,732 | 1440p相当の負荷。3DMark判定で全結果の上位68%より上 |
| Time Spy(Graphics) | 15,668 | GPU単体の素の力。ここがGPU性能そのもの |
| Steel Nomad | 3,506 | Time Spyより重量級のGPU専用テスト |
Time Spyの14,732点はRTX 5060 Ti 8GBとして妥当な水準でした。測定中のGPUクロックは平均2,701MHz、温度はGPU平均69℃。BTOの完成品にありがちな「電源やエアフローが足を引っ張ってスコアが数割落ちる」という現象は起きていません。Steel Nomadを20分間・20ループ連続で回しても、フレームレートの安定率は99.1%でクロック低下ゼロでした(測定日:2026年8月23日/3DMark 2.32.8897)。
ストレステストの推移や、FF14を全解像度で回したときのfpsまで見たい方はこちらにまとめています。
20〜30万円:いちばん値引きが効く本命ゾーン
| 店 | CPU | GPU | メモリ/SSD | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| サイコム | Core Ultra 5 225F | RTX 5060 8GB | 16GB / 1TB | 約226,840円〜 |
| MDL | Ryzen 7 9700X | RTX 5060 Ti | 16GB / – | 約227,800円(クーポン適用時) |
| MDL | Ryzen 7 7800X3D | RX 9060 XT 16GB | 16GB / – | 約235,800円(クーポン適用時) |
| アーク | Ryzen 7 | RX 9060 XT 16GB | 32GB / 2TB | 約249,800円 |
| FRONTIER | Ryzen 7 5700X | RX 9060 XT | 32GB DDR4 / 1TB | 約269,800円 |
| MDL | Ryzen 7 7800X3D | RTX 5070 | 16GB / – | 約279,800円(クーポン適用時) |
この帯からCPUが現行世代(Ryzen 9000 / Core Ultra)に切り替わります。特に注目したいのがRyzen 7 7800X3Dで、これはゲーム用に大容量キャッシュを積んだ「X3D」系。同じGPUでもフレームレート(fps)が伸びやすく、FPS系や重いシミュレーションゲームで効きます。
コスパで頭ひとつ抜けているのはアークの24万9,800円。RX 9060 XT 16GBに加えてメモリ32GB・SSD 2TBが標準で入っており、他社の同価格帯(16GB / 1TB)と比べると、後からメモリとSSDを買い足す手間と費用が丸ごと浮きます。秋葉原の自作パーツ店が母体なので、パーツの選定も堅いです。
GPUの型番が多すぎて優先順位が分からなくなったら、RTX 50世代の選び方を実測付きで整理した記事があります。
30〜40万円:見た目と静かさにお金を払う帯
| 店 | CPU | GPU | メモリ/電源 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| STORM | Ryzen 7 7800X3D | RX 9060 XT 16GB | 32GB / 650W | 約319,800円(即納モデル) |
| STORM | Ryzen 7 9700X | RTX 5070 12GB | 16GB / 850W Gold | 約339,900円 |
| MDL | Ryzen 7 9800X3D | RTX 5070 | 配信者向けセット | 約342,800円(クーポン適用時) |
| サイコム | Ryzen 7 9700X | RTX 5070 | 32GB / Gen5 SSD | 約360,240円〜 |
| STORM | Ryzen 7 9800X3D | RTX 5070 Ti | 32GB / 850W Gold | 約379,800円 |
| STORM | Ryzen 7 9700X | RTX 5070 12GB(ホワイト) | 32GB / 850W Gold | 約399,800円 |
ここまで来ると価格差は「見た目」と「静かさ」にいくら払うかの話になります。STORMの「幻界」「鏡界」シリーズは、マザーボードの裏側にケーブルを回す背面コネクタ仕様と270度ガラスのピラーレスケースを採用していて、ケース内に配線がほとんど見えません。デスクに置いたときの満足度はかなり違います。
サイコムは真逆で、見た目より静音と冷却に振っています。CPUクーラーにNoctua製ファンを標準採用していて、動作音の低さが売り。同じ36万円でも、STORMは「映える」、サイコムは「静か」——選ぶ軸がまったく違います。
40万円〜:4K・最高設定を狙うハイエンド
| 店 | CPU | GPU | 構成の特徴 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| FRONTIER | Ryzen 7 9700X | RTX 5070 | 32GB / 850W PLATINUM | 約409,800円 |
| FRONTIER | Ryzen 7 9800X3D | RX 9070 XT | 32GB / 1TB Gen4 | 約429,800円 |
| FRONTIER | Ryzen 7 9800X3D | RX 9070 XT | 32GB / 2TB Gen4 | 約454,800円 |
| FRONTIER | Ryzen 7 9700X | RTX 5070 | モニター・周辺機器フルセット | 約479,800円 |
| STORM | Ryzen 7 9800X3D | RTX 5080 16GB | 32GB / 1200W Gold | 約539,800円 |
| サイコム | Ryzen 9 9900X | RTX 5080(水冷) | 64GB / 2TB Gen5 | 約602,280円〜 |
この帯でいちばん分かりやすくお得なのはFRONTIERの「SK1」セットモデル(47万9,800円)です。本体に加えて200Hzのゲーミングモニター、HyperXのキーボード・マウス・ヘッドセットが最初から付いてきます。同構成の本体単体が40万9,800円なので、周辺機器一式が実質7万円ぶん。個別に揃えるより安く、相性を調べる手間もありません。
アークにはCore Ultra 7+RTX 5090で104万3,800円というモデルもありますが、ここまで来ると用途が「ゲーム」ではなく仕事の道具です。ゲーム目的なら、40万円台のRX 9070 XT機で4K(2160p)は十分に射程に入ります。
セール価格だけで選ぶと損する4つの落とし穴
ここが今回いちばん書きたかったところです。BTOのセールは本体価格が同じでも、最終的に払う額と受け取れるサービスがまるで違います。僕自身、最初にBTOを買ったときは本体価格しか見ておらず、送料と納期で「そうくるか」となりました。
| 比較項目 | SEVEN | MDL | FRONTIER | アーク | STORM | サイコム |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 納期の速さ | 平均1〜2営業日 | 自社工場から順次 | 受注生産(即納枠あり) | 通常配送・店頭受取可 | 9時までの注文で即日出荷枠あり | 通常配送 |
| 送料 | 10万円以上で無料 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | セール中は全品無料 |
| 標準保証 | 1年 | 1年 | 1年(FREX∀Rは3年) | 1年 | 1年 | 1年(Premium Lineは3年) |
| 分割金利無料 | 各種ローン対応 | クレジット最大24回 | 分割・残価設定あり | 最大36回無料 | 最大36回無料 | 最大24回無料 |
| 下取り | なし | なし | なし | なし | あり(着払い回収) | あり(一律1,000円買取) |
①送料:BTOは本体が重いので、送料が数千円かかる店があります。サイコムはセール中は全品無料、SEVENは10万円以上で無料。逆に無料条件のない店では、表示価格+数千円で見積もっておくと安全です。
②納期:ここが一番デカい落とし穴です。SEVENは平均1〜2営業日、STORMは平日9時までの注文で即日出荷の枠があります。一方、安い店ほど納期は長くなる傾向があり、「来週から友達と遊ぶ」みたいな予定があると致命傷になります。発売日に間に合わせたいタイトルがある人は、価格より納期を先に見てください。
③保証:標準はどこも1年。ただしFRONTIERの「FREX∀R(フレクサー)」ブランドは3年センドバック保証+年1回の無料内部点検が付き、サイコムの「Premium Line」も3年無償保証です。2年目・3年目の故障で数万円払うリスクを消せると考えると、本体価格の差が2〜3万円なら十分ペイします。
④分割金利:アークとSTORMは最大36回、サイコムは最大24回まで金利手数料無料です(2026年9月2日時点の各社サイト表示)。40万円のPCを36回に割ると月1万円ちょっと。ただし金利が無料でも支払総額は変わらないので、「月々の負担が軽い」と「安い」は別物という点だけは間違えないようにしてください。

「本体価格+送料+周辺機器+3年目の保証」で並べ直すと、順位が入れ替わることがよくあります。カートに入れる前に、この4つだけメモしてください。
BTO6社のセール・キャンペーン情報【2026年9月版】
ここからは各社の中身です。セール名や割引額は入れ替わるので、「この店は何で戦っているか」という性格のほうを覚えてもらったほうが役に立ちます。
MDL(旧MDL.make)|全モデル1万円引きクーポンが常設

鹿児島の自社工場から直販している、コスパ特化のブランドです。決済画面で月替わりのクーポンコードを入れると、ゲーミングPC全モデルが一律10,000円引きになるキャンペーンを、ほぼ常設で回しています。LED搭載モデル限定の15,000円引きクーポンが出ることもあります。
強みは価格。実質12万円台からゲーミングPCが持てるのは、6社の中でMDLだけです。年中無休のLINE相談窓口があり、初めての1台で不安な人でも聞きながら選べます。
もうひとつ変わっているのが「大幅値引き宣言」。他社の同等品のほうが安い場合、公式LINEに問い合わせると値引きの相談ができるという仕組みで、対象はMDLで売っている全ゲーミングPCです。他店の見積もりを持ってから当たると効きます。
弱点は納期とパーツ世代。安いモデルはCPUが型落ち世代ですし、届くまで数週間待つ前提で考えたほうがいい店です。急いでいる人には向きません。
FRONTIER|セールが途切れない。保証と周辺機器セットが強い

ヤマダホールディングス傘下のインバースネットが運営。週替わりセール、月替わりセール、半期決算セールと、ほぼ切れ目なく何かしらのセールをやっているのがこの店の特徴です。「セール中だから今買う」ではなく「常にセール中」と考えたほうが正確です。
2026年9月2日時点の目玉は「半期決算SALE 千秋楽」。Ryzen 7 9800X3D×RX 9070 XT(32GBメモリ・2TB SSD)や、Ryzen 7 5700X×RX 9060 XT(32GBメモリ・1TB SSD)といった構成が前面に出ています。期限が切られたセールなので、狙うなら公式サイトで残り時間を先に確認してください。
本命はフラッグシップの「FREX∀R(フレクサー)」シリーズ。3年間のセンドバック保証、年1回の無料内部点検(最大3回)、購入後3ヶ月以内の故障は新品交換、1年間はパーツアップグレードの作業代無料——ここまで面倒を見てくれるBTOは多くありません。長く使う前提なら、この保証だけで選ぶ理由になります。
もうひとつが「SK1」セットモデル。200Hzモニター(Pixio)とHyperXのキーボード・マウス・ヘッドセットが丸ごと付いてきます。周辺機器を何も持っていない状態から始める人には、これがいちばん総額で安く済むパターンです。
弱点は受注生産が基本なので、納期が読みにくいこと。即納枠もありますが構成は選べません。
パソコンショップSEVEN|納期の速さとケース選びの自由度

この店の武器は「24時間限定 日替わりセール」と「週替わりセール」という高頻度のタイムセール、そして平均1〜2営業日という出荷の速さです。10万円以上で送料も無料になります。
そしてSEVENが刺さるのはケース。Fractal Design North、NZXT H9 Flow、Antec P10 FLUX、Thermaltake The Tower 100といった、自作PC界隈で評価の高いケースをそのまま選べます。BTOにありがちな「無難だけど地味なケース」がイヤな人には、ここが唯一解になることがあります。
ただし価格は安くありません。同じGPUで比べるとMDLやSTORMより明確に高いので、「速く届く」「ケースを選べる」に価値を感じない人が選ぶ店ではないです。逆に言えば、その2点に払えるならこれ以上ない選択肢になります。
パソコンSHOPアーク|夜21時からのナイトタイムSALEが独特

秋葉原の老舗パーツショップが母体。自社BTOブランド「arkhive(アークハイブ)」を軸に、毎週対象が入れ替わる週替わりセールと、毎日21時から翌朝6時までカート投入で自動割引になる「ナイトタイムSALE」という、他社にはない仕組みを回しています。
夜にPCを物色する人が多いことを分かってやっている施策で、昼に見た価格と夜の価格が違うことがあります。急がないなら21時以降にカートへ入れて確認する価値があります。分割は最大36回まで金利無料。
加えて「真夏のウルトラ自作応援フェア」のような期間限定フェアを重ねてくるので、BTO本体とPCパーツの両方を見る人ほど得をする構造です。トップページに常時「秋葉原から全国スピード出荷」と出ているとおり、出荷の速さも売りにしています。
もうひとつの顔がゲーミングノート。AORUS MASTER 16やMSI Titan 18 HXといった、国内では扱いの少ないウルトラハイエンドノートの正規販売店です。デスクトップが置けない環境でハイスペックが欲しいなら、まずここを見ることになります。
STORM|配線が見えない「魅せるPC」なら一択

独自コンセプトケース「幻界(げんかい)」「鏡界(きょうかい)」を看板にしているブランドです。マザーボードの裏側にコネクタを集めた背面コネクタ仕様(PZシリーズ)と、270度パノラマの強化ガラス・ピラーレスケースを採用していて、ガラス越しに見える面に配線が出てきません。
さらに水冷クーラーのヘッド部分に大画面液晶が付いていて、CPU温度や好きな画像・GIFを表示できます。ゴールドやホワイトのカラー展開もあり、黒一色になりがちなBTO市場ではかなり異色です。
販促面では三井住友カードのショッピングクレジットで最大36回まで分割手数料無料が常設。不要になったPCを回収する下取りキャンペーンもあり、買い替え組には効きます。平日9時までの注文・決済で当日発送になる即納モデルもあるので、「見た目にこだわりたいけど早く欲しい」という欲張りな要求に応えられる数少ない店です。
意外に思われるかもしれませんが、STORMは高い店ではありません。Ryzen 7+RTX 5060の「コスパモデル」が17万9,800円から用意されていて、エントリー帯でもちゃんと戦えます。デザインに振ったブランドという印象が先行しますが、入口は思ったより低いです。
注意点は、幻界・鏡界のようなデザイン重視のシリーズになると同じGPUでもMDLより数万円上がること。ケースと配線の美しさに価値を感じないなら、その差額はそのまま余計なコストになります。
サイコム|割引が積み上がる構造。静音と冷却は別格

サイコムのキャンペーンは、他社と割引の作り方がまったく違います。本体の値引きと、パーツ単位の値引きが同時に乗る構造になっているためです。
- デュアル水冷「G-Master Hydro」「Lepton Hydro」…一律30,000円引き
- 「Silent-Master」「G-Master」…一律10,000〜20,000円引き
- 対象ビデオカード…一律10,000円引き
- Crucial製NVMe SSD(Gen4/Gen5)…一律10,000円引き
- 対象マザーボード(ASUS / ASRock / GIGABYTE)…3,000円引き
- CoolerMaster / ASRock電源…2,000〜4,000円引き
これらが併用できるので、ハイスペック構成を組むほど総割引額が膨らみます。加えて「Velox」シリーズ専用の32,920円OFFクーポンのような大型クーポン、通常2,920円の送料無料化、「Premium Line」の3年無償保証、ショッピングローンの金利無料(2026年9月2日時点は最大24回まで/手数料はサイコム負担)、不要PCの一律1,000円下取りまで付きます。
製品面の売りは静音と冷却。CPUクーラーにNoctua製ファンを標準採用し、自社開発の水冷ビデオカードを組んだデュアル水冷まで用意しています。カスタマイズ画面の選択肢も他社より圧倒的に多く、グリスの型番やSSDのブランドまで指定できます。
デメリットは価格。同じGPUならMDLより5〜10万円高くなります。深夜にボイスチャットしながら遊ぶ人、同じ部屋で家族が寝ている人、配信でファンの音を拾いたくない人——このあたりに当てはまらないなら、無理に選ぶ必要はありません。
ゲーミングPCのセールはいつが狙い目?年間カレンダー
「今このセールで買うべきか、次を待つべきか」を判断するには、年間のセールサイクルを知っておくのが早いです。各社の告知を追っていると、大型セールが集中する時期はだいたい決まっています。
| 時期 | よくあるセール名 | 狙い目度 |
|---|---|---|
| 1月 | 初売り・新春セール | 在庫処分が絡んで値引きが深い |
| 2〜4月 | 新生活応援・決算セール | 年度末の決算が重なる最大級 |
| 6〜7月 | 夏のボーナスセール | 台数は多いが構成は絞られがち |
| 8〜9月 | サマーキャンペーン・半期決算 | 上期の締めで大型施策が出る |
| 11月 | ブラックフライデー | 周辺機器がとにかく安い |
| 12月 | 冬のボーナス・年末セール | 納期が延びやすいので注意 |
ただし、この表は大型セールの話です。SEVENの日替わり・週替わり、アークのナイトタイムSALE、MDLの月替わりクーポンのように、日常的に回っている施策のほうが刺さる場面も多いです。「大型セールを半年待つ」より「今週の週替わりで狙いの構成が出ているか」を見たほうが、結果的に得をするケースは珍しくありません。
今買う?それとも待つ?判断の基準は3つ
「もう少し待てば安くなるのでは」は、ゲーミングPCで一番あるあるの悩みです。僕は次の3つで決めています。
①今すぐ遊びたいタイトルがあるか。遊びたいゲームが目の前にあるなら、待つ意味はほぼありません。半年待って3万円安くなっても、その半年遊べなかった時間は戻ってきません。逆に「そのうちPCゲームを始めたい」くらいの温度なら、次の大型セールまで待つのは正解です。
②狙っている構成が「型落ちCPU+現行GPU」になっていないか。Ryzen 5 5500やRyzen 7 5700Xを積んだ格安モデルは、GPUだけ現行世代という組み合わせです。安さの理由がここにあるので、3年以上使うつもりなら現行世代CPUのモデルまで背伸びしたほうが、買い替えサイクルは長くなります。
③保証期間を「価格の一部」として計算したか。3年保証と1年保証の差は、2〜3年目に壊れたときの修理費そのものです。FRONTIERのFREX∀RやサイコムのPremium Lineのように3年付く構成なら、多少高くても総額では逆転することがあります。
そもそもPCゲームを始めるところから、という方はこちらから読んでもらったほうが早いです。
よくある質問
- セール品は中古パーツや訳あり品が混じっていませんか?
今回紹介した6社はいずれも新品パーツでの組み立てを明記しています。セール価格の理由は、型落ちCPUの在庫消化、パーツのまとめ仕入れ、構成を固定して組み立てコストを下げる、のいずれかです。ただし「中古」「アウトレット」と明記された商品は別枠なので、商品ページの表記だけは確認してください。
- クーポンとセールは併用できますか?
店によって違います。サイコムは本体値引きとパーツ単位の値引きが重なる設計なので、併用が前提です。MDLは全モデル対象のクーポンなので、セール価格からさらに引かれます。一方、他店では「セール対象品はクーポン適用外」というケースもあるため、カート画面で最終金額を必ず確認してください。
- 結局いちばん安く買える時期はいつですか?
値引き幅だけで見るなら、決算が絡む2〜4月と、在庫処分の1月初売りが狙い目です。ただしBTOは日替わり・週替わりの施策が常時走っているので、「大型セールを待つ」より「欲しい構成が今週セール対象になっているか」を見るほうが実利は大きいです。
- 金利無料の分割払いは使ったほうがいいですか?
金利手数料がかからない以上、支払総額は一括と同じです。回数は店によって違い、2026年9月2日時点ではアーク・STORMが最大36回、サイコムが最大24回です。手元の資金を残したいなら合理的な選択肢になります。ただし審査があること、途中解約ができないこと、支払総額そのものは1円も安くならないことは押さえておいてください。「月々1万円だから買える」と「40万円のPCを買う」は同じ意味です。
- モニターやキーボードも一緒に買うべきですか?
何も持っていないならセットモデルが有利です。FRONTIERのSK1やMDLのスターターセットは、単体で揃えるより安く、規格の相性を調べる手間も省けます。すでにモニターを持っている人は本体単体のほうが安くなるので、「今あるモニターのリフレッシュレートが何Hzか」を確認してから決めてください。
まとめ:2026年9月、あなたはどれを選ぶべきか
- とにかく安く始めたい → MDL。実質12万円台から。ただし納期は待つ前提
- 周辺機器を何も持っていない → FRONTIERのSK1セット。総額でいちばん安く済む
- 来週までに欲しい/ケースにこだわりたい → SEVEN。平均1〜2営業日で届く
- メモリ・SSDまで込みでコスパを取りたい → アーク。32GB+2TBが標準で入る
- デスクに置いて映えるPCが欲しい → STORM。配線の見えないピラーレスケース
- 静かなPCが欲しい/細かくカスタマイズしたい → サイコム。Noctua標準+割引が積み上がる
BTOのセールは「どこが一番安いか」で追いかけると永遠に終わりません。自分が何にお金を払いたいのか(速さ・見た目・静かさ・保証・総額)を先に1つ決めてしまうと、選択肢は一気に2社くらいまで絞れます。

この記事は各社のセール内容が変わったタイミングで更新しています。価格と構成は必ず公式サイトの最新表示を確認してから注文してください。