【PR】この記事の実測データは、株式会社BANDAL様よりお借りしたRTX 5060 Ti搭載機(検証後に返却)で計測したものです。
評価と記事内容は当サイトに一任いただいています。数字は加工せず、そのまま載せます。

FF14(ファイナルファンタジーXIV)を快適に遊びたいけれど、グラボ(グラフィックボード)はどれを買えばいいのか。型番が多すぎて選べない、というのは自作PCやBTOを初めて検討する人がほぼ全員ぶつかる壁です。

この記事では、推奨スペックの読み方から、解像度別の選び方、VRAM容量の考え方、実際の交換手順、そしてGPUクラス別の実売価格までをまとめました。2026年8月にRTX 5060 Ti搭載機を実機で測ったFF14ベンチのデータを土台にしているので、「なんとなく上位モデルを勧める」記事にはしていません。

この記事で分かること:

  • FF14の公式推奨スペックと、そこからどれだけ上を狙うべきか
  • フルHD・WQHD・ウルトラワイド・4K、それぞれに必要なグラボのクラス
  • VRAMは何GB必要か(ベンチ実測5,432MBという具体値つき)
  • グラボの交換手順と、初心者がやりがちな失敗
  • グラボを買わずBTOで済ませる場合の選び方
  • 各GPUクラスを積んだ完成品が、いくらから買えるのか(2026年9月2日時点)

ブログ歴6年、BTO(カスタムPC通販)でゲーミングPCを買った経験のあるガジェット好きが、非エンジニア・非プロゲーマーの目線で書いています。

「どのクラスを買うか」より先に「いくらで買えるか」を知りたい方へ。各GPUクラスを積んだ完成品の実売価格を、2026年9月2日時点の情報でまとめてあります。

先に断っておくと、この記事でスコアとして数字を出すのは自分で測ったGPUだけです。他社GPUのベンチ数値を一覧で並べている記事は多いんですが、出典が曖昧なまま数字が独り歩きしがちなので、そこはクラス分けで示します。

目次 [ close ]
  1. まずFF14の推奨スペックを確認する
    1. グラボ選びで失敗しない7つのチェック
  2. 【実測】RTX 5060 Ti 8GBでFF14ベンチを回した結果
  3. 解像度別・FF14に必要なグラボのクラス【2026年9月版】
    1. フルHD(1920×1080)— xx60クラスが基準
    2. WQHD(2560×1440)— xx60 Ti〜xx70クラス
    3. ウルトラワイド(3440×1440)— 意外と現実的
    4. 4K(3840×2160)— 上位クラスが前提
    5. 型番の読み方:xx50からxx90まで
    6. NVIDIAとAMD、どちらを選ぶか
  4. VRAMは何GB必要か(実測5,432MBという答え)
    1. システムメモリ(RAM)は16GBか32GBか
  5. グラボの性能は「型番」だけでは決まらない
    1. ノートPCの「RTX 5060」はデスクトップ版と別物
  6. 次の拡張「白銀のワンダラー」を見据えて選ぶ
    1. DLSSとFSR(アップスケーリング)の効き方
  7. グラフィック設定で快適さを底上げする
  8. 初心者のためのグラボ交換ガイド
    1. 用意するもの
    2. 交換の手順
    3. 買う前に確認する3点:電源・サイズ・コネクタ
  9. グラボなしでFF14は遊べるのか
  10. 【2026年9月】そのグラボは、いくらのPCに載っているか
    1. RTX 5060クラス:14万6,800円から
    2. RTX 5060 Tiクラス:16万8,800円から(実測値がそのまま使える帯)
    3. VRAM 16GBを最短で手に入れるならRX 9060 XT
    4. RTX 5070以上:WQHD 144fpsから先の世界
  11. グラボだけ買うか、PCごと買い替えるか
  12. BTO 6社を「グラボ目線」で選び分ける
  13. グラボが安くなる時期はあるのか
  14. よくある質問
  15. まとめ:モニターを基準にクラスを決める

まずFF14の推奨スペックを確認する

グラボ選びの出発点は公式の推奨スペックです。ここを知らないまま予算だけで選ぶと、高すぎるものを買うか、足りないものを買うかのどちらかになります。

FF14「黄金のレガシー」公式推奨スペック

  • OS: Windows 10 / 11(64ビット)
  • CPU(プロセッサー): Intel Core i7-9700 以上 / AMD Ryzen 7 3700X 以上
  • メモリ: 16GB 以上
  • GPU: NVIDIA GeForce RTX 2060 以上 / AMD Radeon RX 5600 XT 以上
  • VRAM(グラフィックメモリ): 6GB 以上
  • ストレージ: SSD 空き容量 100GB 以上
  • 対象解像度: 1920×1080(フルHD)
  • DirectX 11

ここで大事なのは、この表は「フルHDで動く最低ライン」だという点です。推奨スペックちょうどのGPUを買うと、最高品質設定にした瞬間に苦しくなります。RTX 2060は2019年発売のGPUなので、2026年現在から見ると2世代以上前です。

予算別にPC全体の構成を見たい方は、こちらにまとめてあります。

グラボ選びで失敗しない7つのチェック

型番を見る前に、この7つを決めておくと選択肢が一気に絞れます。

  1. 予算の上限を先に決める。グラボは上を見るとキリがありません
  2. 目標の解像度とフレームレートを決める。フルHDで60fpsなのか、WQHDで144fpsなのかで必要なクラスが2段階変わります
  3. CPUとのバランスを取る。古いCPUに最新の上位GPUを載せても性能を出し切れません
  4. 電源容量と補助電源コネクタを確認する。8ピンが何本要るか、12V-2×6(12VHPWR)が必要かは製品ごとに違います
  5. ケースに物理的に入るか測る。上位モデルは3スロット占有・長さ330mm超えも珍しくありません
  6. レビューとベンチマークを複数見る。1つの情報源で決めない
  7. 推奨よりワンランク上を狙う。拡張パックのたびに要求は上がります

2の「解像度」を飛ばす人が一番多いです。GPUを先に決めてからモニターを買う人をよく見ますが、順番は逆でいいと思います。手元のモニターの解像度とリフレッシュレートが決まれば、必要なGPUのクラスはほぼ自動的に決まります。

【実測】RTX 5060 Ti 8GBでFF14ベンチを回した結果

クラス分けの話に入る前に、物差しになる実測値を出しておきます。2026年8月にRTX 5060 Ti 8GB搭載機をお借りして、FF14「黄金のレガシー」公式ベンチマークを3解像度×2品質の計6パターンで測りました。

測定条件

  • GPU:GeForce RTX 5060 Ti(VRAM 8,192MB=8GB/Gainward製)
  • CPU:AMD Ryzen 7 7700(8コア/16スレッド)/メモリ:DDR5 16GB
  • 設定:DirectX 11・AMD FSR有効・ウィンドウモード
  • ドライバ:32.0.15.9186/OS:Windows 11 Home 23H2
  • 測定日:2026年8月23日/オーバークロック等の変更なし

RTX 5060 Ti 8GB + Ryzen 7 7700(当サイト実測)

解像度 画質 スコア 平均fps 評価
1920×1080 高品質(デスクトップPC) 20,142 151.9fps 非常に快適
1920×1080 最高品質 19,147 143.2fps 非常に快適
2560×1440 高品質(デスクトップPC) 14,694 105.8fps とても快適
2560×1440 最高品質 14,184 101.7fps とても快適
3440×1440 高品質(デスクトップPC) 12,510 88.6fps とても快適
3440×1440 最高品質 11,505 81.7fps とても快適

144fps以上 100〜143fps 60〜99fps 60fps未満

RTX 5060 TiのWQHD最高品質でSCORE 14184・平均101.7fpsを記録したFF14ベンチの結果画面

6パターンすべてで60fpsを大きく上回りました。この記事では、この数字を「ミドルクラスGPUがFF14でどれくらい出るか」の基準点として使います。

ここから読み取れることを2つ挙げます。

  • WQHDでは高品質と最高品質の差がわずか3.5%(14,694 → 14,184)。設定を下げても大して軽くならないので、WQHDなら最高品質のままでいいという判断になります
  • 1080p最高品質からWQHD最高品質への落ち込みは25.9%。ピクセル数が1.78倍になることを考えると素直な下がり方で、VRAM 8GBがボトルネックになる不自然な崩れ方はしていません

RTX 5060(非Ti)で同じベンチを換算した記事はこちらです。もう一段下の予算で考えている方はあわせてどうぞ。

解像度別・FF14に必要なグラボのクラス【2026年9月版】

ここが記事の中心です。目標の解像度ごとに、狙うべきGPUのクラスを整理します。

この表の読み方:「当サイト実測」の欄に数字が入っているのは、実際に自分で測ったGPUだけです。それ以外は各社の公開レビューやスペックから見たクラス分けの目安で、スコアの断定はしていません。AMD Radeonは当サイトでは未実測です。

目標NVIDIAAMD(未実測)当サイト実測
フルHD 60fpsRTX 5060 / RTX 4060RX 9060 XT / RX 7600―
フルHD 144fpsRTX 5060 Ti / RTX 5070RX 9060 XT / RX 7700 XT5060 Ti=143.2fps
WQHD 60fpsRTX 5060 Ti / RTX 5070RX 9060 XT / RX 7800 XT5060 Ti=101.7fps
WQHD 144fpsRTX 5070 Ti 以上RX 9070 / RX 9070 XT―
ウルトラワイド 60fpsRTX 5060 Ti / RTX 5070RX 9070 クラス5060 Ti=81.7fps
4K 60fpsRTX 5070 Ti / RTX 5080 以上RX 9070 XT 以上―(未実測)

※ 実測値はいずれもFF14「黄金のレガシー」ベンチ・最高品質・平均fps。CPUやメモリ速度、ケースのエアフローによって上下します。

フルHD(1920×1080)— xx60クラスが基準

初めてゲーミングPCを持つなら、ここが出発点です。RTX 5060クラスあれば最高品質設定でも100fps以上が見込めます。144Hzモニターの恩恵もきちんと受けられる位置です。

予算を抑えたいなら旧世代のRTX 4060や中古のRTX 3060(12GB)も候補になります。ただしRTX 50世代はDLSS 4のマルチフレーム生成に対応している点が違うので、長く使うつもりなら新世代を選んでおくほうが無難です。

WQHD(2560×1440)— xx60 Ti〜xx70クラス

27インチ以上のモニターを使うならこの解像度になります。実測ではRTX 5060 Tiが最高品質で101.7fps。60Hzや100Hzのモニターなら完全に足ります。

WQHDで144Hzを埋めたいなら、RTX 5070 Ti以上が現実的な線です。実測でTiが101.7fpsなので、そこから4割以上の上積みが要る計算になります。

ウルトラワイド(3440×1440)— 意外と現実的

3440×1440は一般的なWQHDよりピクセル数が約34%多い解像度です。負荷が高いイメージがありますが、実測ではRTX 5060 Tiが最高品質で81.7fpsを維持しました。60Hz〜75Hzのウルトラワイドモニターなら、ミドルクラスで十分に成立します。

FF14は横に広い視界がそのまま戦闘の情報量になるゲームなので、相性は良いです。実際に測定で使ったモニターのレビューも置いておきます。

4K(3840×2160)— 上位クラスが前提

4KはWQHDの2.25倍のピクセル数になります。今回4Kは測っていないので断定は避けますが、ミドルクラスで狙う解像度ではありません。RTX 5070 Ti以上を見てください。DLSSやFSRを併用すれば下のクラスでも動きますが、その場合は「アップスケーリング前提の4K」だという理解が必要です。

型番の読み方:xx50からxx90まで

NVIDIAもAMDも、型番の下2桁がクラスを表します。ここを覚えると世代が変わっても迷いません。

クラス位置づけFF14での守備範囲
xx50エントリーフルHDでも設定を落とす前提。積極的には勧めません
xx60ミドル(初心者の基準)フルHD最高品質が快適。コスパが一番良い
xx60 Tiミドル上位WQHDまで実用圏。ウルトラワイドも狙える
xx70アッパーミドルWQHDを余裕を持って、またはフルHDで高fps
xx80ハイエンドWQHD高fps・4Kも視野。価格は跳ね上がる
xx90フラッグシップ4K最高設定。FF14目的なら明確に過剰

FF14目的でxx90クラスを買う必要はまずありません。実測でxx60 Tiがウルトラワイド最高品質でも81.7fps出ているので、その上をどこまで積むかという話になります。予算はメモリやSSD、モニターに回したほうが体感は上がります。

NVIDIAとAMD、どちらを選ぶか

結論から言うと、初心者ならNVIDIA(GeForce)のほうが情報量の面で楽です。トラブル時に検索して出てくる事例の数が違います。

NVIDIA GeForceAMD Radeon
アップスケーリングDLSS。対応タイトルが多く効きも強いFSR。オープンで対応環境を選ばない
同価格帯のVRAM控えめなことが多い多く積む傾向
情報の探しやすさ事例が多く初心者向きNVIDIAよりは少ない
価格対性能ブランド分やや高めコスパで攻めてくる
当サイトの実測あり(RTX 5060 Ti)なし

正直に書くと、AMD Radeonは当サイトで実機を触れていません。だからこの記事ではAMD側のfpsやスコアを具体的な数字としては出しません。「コスパで選ぶならRadeonも選択肢に入る」という一般論までに留めます。数字が欲しい方は、実際に測っているレビューを別途確認してください。

VRAMは何GB必要か(実測5,432MBという答え)

グラボ選びで一番もめるのがVRAM(グラフィックメモリ)の容量です。「8GBじゃもう足りない」という声もよく見ます。ここは実測データで答えます。

VRAM 8GBを搭載したGainward GHOST製 GeForce RTX 5060 Tiのカード側面

3DMarkのSteel Nomad(重量級のGPU専用テスト)を20分間連続で回した状態で、VRAM使用量は最大5,432MB・平均5,388MBでした。8,192MBの枠に対して約2.7GBの余りです。FF14ベンチのWQHD最高品質でも、8GBが足を引っ張るような不自然なスコアの落ち方は出ていません。

用途VRAMの目安ひとこと
FF14をフルHDで遊ぶ8GBで足りる実測でも余裕があった
FF14をWQHD〜ウルトラワイドで遊ぶ8GBでも動く/12GB以上なら安心実測101.7fps・81.7fpsは8GB構成での数字
FF14以外の重量級タイトルも高画質で12〜16GB推奨ここで8GBが効いてくる
4Kで遊ぶ16GB欲しいGPU性能のほうが先に足りなくなる

実測5,432MBをもって「8GBで十分」とは書きません。これはベンチマークソフトでの値です。高解像度テクスチャパックやレイトレーシングを使う重量級タイトルでは、VRAM消費が一気に跳ね上がります。VRAMが足りなくなると、fpsが落ちるというより読み込みが間に合わずカクつく(スタッター)という形で体感が悪化します。平均60fps出ているのに気持ち悪い、という状態です。

「それでもVRAM 16GBが欲しい」という方は、RX 9060 XT 16GBを積んだモデルが14万2,800円から買えるので、そちらもあわせて見てください(2026年9月2日時点)。

システムメモリ(RAM)は16GBか32GBか

VRAMとよく混同されますが、こちらはPC本体のメモリです。FF14の公式推奨は16GB。FF14だけを遊ぶなら16GBで足ります。

ただしFF14は攻略サイトやマクロ集をブラウザで開きっぱなしにする人が多いゲームです。タブを10枚開いてDiscordで通話しながらレイド、さらにOBSで配信という使い方をするなら16GBは早い段階で足りなくなります。予算が同じなら、GPUをワンランク上げるより先にメモリ32GBを確保したほうが日々の体感は上がります。

グラボの性能は「型番」だけでは決まらない

ここは初心者向けの記事ほど書かれない部分です。同じ型番のグラボを積んでいても、PCによって長時間プレイ時の挙動は変わります。

サーマルスロットリングとは:GPUやCPUが熱くなりすぎたときに、壊れないよう自動で動作クロックを下げる保護機能です。発動すると性能が落ちるので、「開始30分後からfpsが下がる」「ロード後にカクつくようになる」という形で体感に出ます。冷却が弱いPCほど早く発動します。

実測機でSteel Nomadを20ループ(約20分20秒)連続で回した結果がこちらです。

項目結果
Frame Rate Stability99.1%(3DMarkのPASS基準は97%以上)
GPUコアクロック(平均)単発ベンチ2,701MHz → 20分後2,712MHz
GPU温度最大74.4℃ / 平均71.2℃
VRAM使用量最大5,432MB / 平均5,388MB
20ループ連続実行してフレーム率の安定性99.1%でPASS判定となった3DMarkの結果画面

20分フル負荷をかけ続けたあとのGPUコアクロック平均が2,712MHzで、単発ベンチの2,701MHzを下回っていません。クロックが落ちなかったということです。この機体は360mm簡易水冷を積んでいました。

裏を返すと、冷却とケースのエアフローが弱いPCなら、同じグラボでも長時間プレイで性能が落ちます。「レイドを2時間まわす」「夜通しコンテンツを回す」という遊び方をするなら、グラボの型番と同じくらいケースとクーラーを見てください。BTOの構成表でCPUクーラーの種類とケースのファン数を確認する癖をつけると、後悔が減ります。

ノートPCの「RTX 5060」はデスクトップ版と別物

同じ話がノートPCにも当てはまります。ゲーミングノートに載る「RTX 5060 Laptop GPU」は、名前が同じでもデスクトップ版とは別のGPUです。薄い筐体に押し込む都合で消費電力の枠が絞られていて、同じ型番でもデスクトップ版より性能が落ちます。

さらに冷却の余裕が少ないぶん、長時間プレイでのクロック低下も起きやすくなります。持ち運ぶ必要が本当にあるかを考えて、据え置きで使うならデスクトップを選んでください。

次の拡張「白銀のワンダラー」を見据えて選ぶ

FF14は2027年1月に次期拡張「白銀のワンダラー」が控えています。拡張のたびに要求スペックは少しずつ上がるので、今から買うなら気になるところです。

ここは正直に書くと、まだ断定できません。公式の推奨スペックが出ていない段階で「余裕です」と言い切るのは無責任です。判断材料として言えるのは、ミドルクラスのRTX 5060 TiがWQHD最高品質で101.7fps、フルHDで143.2fpsという天井を持っていること。ここから多少要求が上がっても、フルHD〜WQHD運用のミドルクラスが一気に使い物にならなくなる展開は考えにくいです。

逆に言うと、推奨スペックちょうどのGPUを今から買うのは避けたほうがいいということでもあります。7つのチェックの最後に「推奨よりワンランク上を狙う」と書いたのはこの理由です。

DLSSとFSR(アップスケーリング)の効き方

グラボを選ぶときに無視できないのがアップスケーリング技術です。ざっくり言うと、内部的に低い解像度で描いてから引き伸ばすことで、画質をあまり落とさずにフレームレートを稼ぐ仕組みです。NVIDIAがDLSS、AMDがFSRという名前で提供しています。

  • 設定は「品質(Quality)」から試す。画質の劣化が最も小さく、それでもfpsは伸びます
  • RTX 50世代のDLSS 4はフレーム生成にも対応。ただし生成されたフレームは入力遅延に影響するので、レイドのように反応が要る場面では体感を確かめてから使う
  • FF14は公式ベンチでもFSRを有効にできます。今回の実測もFSR有効での数字です

ここで一つ注意です。「DLSSがあるから下のクラスで足りる」という考え方は危ういと思っています。アップスケーリングは余裕を作る技術であって、足りない性能を埋める道具ではありません。素の性能で目標に届くクラスを選んだうえで、余裕としてDLSSを使うのが健全です。

グラフィック設定で快適さを底上げする

グラボを買い替えなくても、設定でかなり変わります。FF14には「最高品質」「高品質」「標準品質」のプリセットが用意されています。

まず最高品質か高品質で試して、fpsが足りなければ落とす、という順番でいいです。ただし実測で分かったのは、WQHDでは高品質と最高品質の差がわずか3.5%しかないということ。設定を我慢しても得られるfpsが少ないので、WQHDなら最高品質のまま遊ぶのが合理的です。

プリセットの落とし穴:「高品質(デスクトップPC)」は動的解像度(DR)が有効、「最高品質」はDR無効という違いがあります。DRは負荷の高い場面で内部解像度を自動的に下げてfpsを保つ機能なので、高品質側の数字はやや有利に出ます。プリセット間の差=純粋な画質設定の差、ではありません。

個別に詰めるなら、負荷が高いわりに見た目の差が出にくい項目から下げます。影の解像度・アンチエイリアス・アンビエントオクルージョンあたりが定番です。フレームレートの上限は、モニターのリフレッシュレートに合わせて制限をかけるとティアリング(画面の裂け)が減り、GPUの発熱も抑えられます。

初心者のためのグラボ交換ガイド

すでにデスクトップPCを持っていて、グラボだけ載せ替えたいという方向けです。作業自体は30分ほどで終わります。

グラボ交換時に触れることになるデスクトップPCのケース内部。水冷ラジエーターとファンが見える

用意するもの

  • 新しいグラボ
  • プラスドライバー
  • 静電気防止手袋(あると安心)
  • エアダスター
  • Display Driver Uninstaller(NVIDIA↔AMDを乗り換えるなら)

交換の手順

  1. 古いドライバーを削除する。設定から、またはDDUを使う(メーカーを乗り換えるときは特に重要)
  2. PCを完全にシャットダウンし、電源ケーブルを抜く
  3. 電源ボタンを数回押して内部の電気を放電させる
  4. ケースを開ける
  5. 古いグラボを外す。モニターケーブルを抜く → 補助電源コネクタのツメを押して抜く → ケースの固定ネジを外す → PCI Expressスロットのロックレバーを慎重に倒す → まっすぐ引き抜く
  6. 新しいグラボを挿す。PCI Express x16スロットにまっすぐ、カチッと音がするまで押し込む → 固定ネジを締める → 補助電源を接続する
  7. ケースを閉じる
  8. ケーブルをつなぎ直して電源を入れる
  9. メーカーのサイトから最新ドライバーを入れる
  10. FF14を起動して動作を確認する

初心者がやりがちな失敗3つ

  • 補助電源のつけ忘れ。起動しない、または動作が不安定になる原因の筆頭です
  • モニターケーブルをマザーボード側に挿してしまう。グラボ側の端子につなぎます
  • 力任せに扱う。コネクタもスロットも、固いと感じたら向きかロックを疑ってください。静電気とあわせて、部品を壊す2大要因です

買う前に確認する3点:電源・サイズ・コネクタ

交換で失敗する原因はだいたいこの3つです。

  • 電源容量。新しいグラボの消費電力に対して、今の電源ユニットに余裕があるか。ギリギリではなく余裕を見ます
  • 物理サイズ。長さ・高さ・占有スロット数がケースに収まるか。上位モデルは3スロット占有や330mm超えも普通にあります
  • 補助電源コネクタ。PCIe 8ピンが何本必要か、12V-2×6(12VHPWR)が必要かを確認。電源ユニット側に該当のケーブルがあるかも見てください

あわせてCPUとのバランスも見ておきます。古いCPUに上位グラボを載せると、GPUが本来の性能を出せずCPU側で頭打ちになります。目安としてCore i5 / Ryzen 5クラス以上と組み合わせてください。

なおPCI Expressスロットは世代が違っても後方互換があるので、そこはあまり神経質にならなくて大丈夫です。SLIやCrossFireのような複数枚構成は現在ほぼ使われていないので、「増設」ではなく「交換」で考えてください。

グラボなしでFF14は遊べるのか

結論から言うと、グラボは実質必須です。

CPUに内蔵されたグラフィック機能(オンボードGPU/iGPU)は、文書作成や動画再生といった軽い用途向けに作られています。FF14のような3Dゲームは、専用のグラボ(dGPU)があることを前提に設計されています。

最新世代の内蔵グラフィックなら、解像度を1280×720まで落として最低設定にすれば起動はするかもしれません。ただし出るフレームレートは実用に耐えるレベルではなく、キャラクター表示数の制限も必須になります。少し古い内蔵グラフィックだと、そもそも起動しません。

「グラボなしで安く始める」という発想はいったん捨てて、最低でも公式推奨(RTX 2060 / RX 5600 XT以上)を満たす構成から検討してください。エオルゼアを気持ちよく歩き回るには、グラボへの投資が必要です。

【2026年9月】そのグラボは、いくらのPCに載っているか

狙うクラスが決まったら、次は金額です。ただグラボ単体の店頭価格を追いかけるのは、あまり効率が良くありません。相場が週単位で動きますし、電源やCPUが足りなければ買っても載せ替えられないからです。

そこで、ここでは「そのGPUを積んだ完成品が、最安でいくらから買えるか」という形で整理します。BTO(カスタムPC通販)の価格には電源もCPUもケースも込みなので、判断が一発で済みます。

GPUクラス最安帯のCPU店価格(税込)この記事での位置づけ
RTX 3050Ryzen 5 5500MDL約122,800円xx50クラス。積極的には勧めません
RX 9060 XT 16GBRyzen 5 5500MDL約142,800円VRAM 16GBを最安で持てる
RTX 5060Ryzen 5 5500MDL約146,800円フルHDの基準クラス
RTX 5060 TiRyzen 7 5700XMDL約168,800円この記事の実測機と同じGPU
RTX 5070Ryzen 7 7800X3DMDL約279,800円WQHDで144fpsを狙う帯
RTX 5070 TiRyzen 7 9800X3DSTORM約379,800円ウルトラワイド144fps・4Kの入口
RTX 5080Ryzen 7 9800X3DSTORM約539,800円FF14目的なら明確に過剰

※ 2026年9月2日時点。MDLの価格はクーポン適用時のものです。価格の部分をタップすると、その構成の販売ページ(または各店のセール一覧)に飛びます。

この表で一番言いたいのは、xx60クラスとxx70クラスの間に11万円の段差があるということです。RTX 5060 Tiの16万8,800円からRTX 5070の27万9,800円まで、途中がぽっかり空いています。ここを知らずに「せっかくだから上のクラスを」と考えると、予算が一気に飛びます。

RTX 5060クラス:14万6,800円から

フルHDで遊ぶなら、ここが出発点です。この価格帯は事実上MDL(旧MDL.make)の独壇場で、鹿児島の自社工場から直販しているぶん他社が追いつけていません。

モデルCPUメモリ / SSD通常価格(税込)クーポン適用
いちばん安いRyzen 5 550016GB DDR4 / 500GB156,800円146,800円
売れ筋・FF14の基準Ryzen 7 5700X16GB DDR4 / 500GB164,800円154,800円
32GB・1TB標準Ryzen 7 5700X32GB DDR4 / 1TB202,800円192,800円
1年保証サポート
MDL.Make Ryzen7 5700X × RTX 5060

MDL.Make Ryzen7 5700X × RTX 5060
154,800円
CPU Ryzen 7 5700X
GPU RTX 5060
メモリ・ストレージ カスタムOK
出荷目安 最短当日発送
1万円OFF サマーキャンペーン MDL.make公式サイト ›

※プロモーションを含みます

安さの理由はCPU(プロセッサー)です。Ryzen 5 5500もRyzen 7 5700Xも2022年のAM4世代で、各社が抱えている型落ち在庫。ただしFF14の描画はGPU側の比重が大きいので、フルHD運用なら5700Xが足を引っ張る場面はまず出てきません。将来的なCPUの載せ替え余地はほぼないので、「安く始めて必要になったら本体ごと買い替える」と割り切れる人向けです。

前の項で「メモリ32GBを優先したほうがいい」と書きました。MDLのカスタマイズで32GBに上げると+38,800円、SSDを1TBにすると+15,800円かかります(2026年9月時点)。売れ筋モデルに両方足すと209,400円になるので、32GBと1TBが要ると分かっているなら、最初から192,800円のモデルを見たほうが16,600円安く済みます。

MDLは納期が長い店です。受注後に1台ずつ組む方式なので、発送まで10〜20営業日(状況によっては30日程度)かかります。送料は全国一律3,300円、保証は到着日から1年のセンドバック保証(2026年9月時点)。「来週から友達と遊ぶ」という予定がある人には向きません。クーポンコードは月ごとに変わるので、古い記事のコードをコピーせず、公式のキャンペーンページで当月分を確認してください。

\ 今月のクーポンコードを確認 /MDLのRTX 5060搭載モデルを見る

RTX 5060 Tiクラス:16万8,800円から(実測値がそのまま使える帯)

この記事でいちばん強くおすすめできるのがここです。理由は単純で、16万8,800円のMDL機が、僕が6パターン測ったのと同じRTX 5060 Tiを積んでいるから。フルHD最高品質143.2fps、WQHD 101.7fps、ウルトラワイド81.7fpsという数字が、そのまま購入後のイメージになります。

買う前に自分で数字を確かめられる構成は、そう多くありません。RTX 5060との差額は約1万4,000円。WQHDや144Hzのモニターを使っている、あるいはこれから買うつもりなら、ここは払う価値があります。

実測値を読み替えるときの注意。測定機のCPUはRyzen 7 7700で、16万8,800円のMDL機(Ryzen 7 5700X)より2世代新しいものです。ベンチのスコアはGPUの比重が大きいので、同じRTX 5060 Tiなら近い水準に収まります。ただし人が大量に集まるエリアや討伐戦の混雑シーンではCPU差が出ます。

そのCPUも現行世代にしたのが、実測に使ったBANDAL けんきコラボ Standard(Ryzen 7 7700+RTX 5060 Ti 8GB/税込215,200円)です。CPUクーラーは360mm簡易水冷が標準で、20分連続負荷でもクロックが落ちなかったのは前述のとおり。数量限定の受注生産なので万人向けではありませんが、同じGPUでCPUを現行世代にすると21万円台という相場観は掴んでもらえると思います。

この記事のFF14ベンチ実測に使ったBANDAL けんきコラボPC Standardの本体外観
圧倒的安さを追求。
けんき×BANDALコラボPC

けんき×BANDALコラボPC
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¥215,200 ~※2026年8月時点・税込。Standard(BKM-B3)の価格です
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CPU Ryzen7 7700~
GPU RTX5060Ti 8GB~
冷却 全グレード360mm水冷
保証 標準1年(延長可)
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※プロモーションを含みます

こちらも気になる点はあります。メモリ16GB・SSD 500GBはこの価格帯としては控えめです。32GBへのカスタマイズは+28,300円(2026年9月時点)。外観・冷却・削られている箇所まで含めた検証はレビュー記事にまとめました。

VRAM 16GBを最短で手に入れるならRX 9060 XT

VRAMの章で「FF14用途なら8GBで足りる(実測5,432MB)」と書きました。それでもVRAM 16GBが欲しいという方に、選択肢として挙げておきます。

店CPUメモリ / SSD価格(税込)ひとこと
MDLRyzen 5 550016GB / 500GB約142,800円VRAM 16GBの最安ライン
MDLRyzen 7 5700X16GB / 500GB約164,800円CPUを8コアに上げた版
MDLRyzen 7 7800X3D16GB / ―約235,800円ゲーム向けX3D系CPUとの組み合わせ
アークRyzen 732GB / 2TB約249,800円メモリもSSDも削られていない1台

14万2,800円でVRAM 16GBに手が届くのは、2026年9月時点ではかなり効きます。ただしAMD Radeonは当サイトで実機を測っていません。NVIDIA側のようにfpsを断定して書けないので、そこは正直に書いておきます。数字が欲しい方は実測しているレビューを確認してください。

もうひとつ挙げたいのがアークの24万9,800円です。同じRX 9060 XT 16GBにメモリ32GB・SSD 2TBが標準で付きます。各社が16GB・500GB〜1TBに削ってきている中で、ここだけ削られていません。秋葉原の自作パーツ店が母体なので、電源やケースの選定が堅いのも安心材料です。

\ メモリ32GB・SSD 2TB標準のモデルを見る /パソコンSHOPアークのセールを見る

RTX 5070以上:WQHD 144fpsから先の世界

実測でRTX 5060 TiがWQHD最高品質101.7fps、画質を高品質に落としても105.8fpsでした。144fpsに張り付かせたいなら、設定ではなくGPUを1段上げるしかありません。その答えがRTX 5070(MDL・27万9,800円)です。CPUのRyzen 7 7800X3Dはゲーム向けに大容量キャッシュを積んだモデルで、人の多いエリアでもフレームレートが落ちにくくなります。

ウルトラワイドで144fps、あるいは4Kまで見るならRTX 5070 Ti(STORM・37万9,800円)。ここから上はFF14を遊ぶだけならオーバースペックです。それでも需要があるのは、配信・録画・動画編集を同時にやる方と、デスクに置いたときの見た目にお金を払いたい方でしょう。

STORMの「幻界」「鏡界」シリーズは、マザーボードの裏側にケーブルを回す背面コネクタ仕様と270度ガラスのピラーレスケースを採用していて、ケース内に配線がほとんど見えません。ハウジングやフォトが好きな方なら、PC本体まで含めて絵になる構成は刺さると思います。

フレンドに相談されたときも、だいたい3択で答えています。安く始めるなら14万6,800円のRTX 5060、実測の裏付けが欲しいなら16万8,800円のRTX 5060 Ti、数年先まで削られたくないなら24万9,800円のアーク。ここから先の差額は、正直モニターと椅子に使ったほうが効きます。

グラボだけ買うか、PCごと買い替えるか

ここまで交換手順とBTOの価格を両方書いてきたので、判断の線引きを整理しておきます。

今のPCの状態判断理由
CPUがCore i5 / Ryzen 5クラス以上、電源に余裕ありグラボ交換で足りる30分の作業でfpsが上がる。いちばん安上がり
電源容量が足りない/補助電源コネクタが無い交換+電源交換電源も買うなら、総額をBTOと比べ直す
ケースに入らない(3スロット・330mm超)買い替え寄りケースまで替えると事実上の組み直し
CPUが5年以上前/メモリ8GB買い替えたほうが早いグラボだけ替えてもCPU側で頭打ちになる
そもそもグラボが載っていない(内蔵GPU機)買い替え一択電源もケースもゲーム用に作られていない

グラボ単体の価格はここに書きません。週単位で動くので、書いた瞬間から嘘になるからです。代わりに使ってほしいのが上の完成品価格で、「単体を買って電源も替えて…」と積み上げた総額が14万〜17万円に近づいてきたら、そこが買い替えの分岐点です。

もうひとつ、買い替え側にしかない利点があります。今のPCを下取りに出せる店があることです。STORMは着払いで回収、サイコムは一律1,000円で古いPCを引き取ります(2026年9月2日時点)。処分に困っている1台があるなら、これも比較材料に入れてください。

BTO 6社を「グラボ目線」で選び分ける

PCごと買うと決めたら、次はどの店で買うかです。ここではあえてグラボ視点、つまり「GPUの選択肢が広いか」「後から載せ替える余地があるか」という軸で6社を並べます。

店GPUの選択肢納期標準保証グラボ目線での一言
MDL5060 / 5060 Ti / 9060 XT / 507010〜20営業日1年同じGPUで最安。ただし待てる人向け
FRONTIER5060 / 5070 / 9060 XT / 9070 XT受注生産(即納枠あり)1年(FREX∀Rは3年)32GB標準モデルが多い。保証で選べる
SEVEN幅広い平均1〜2営業日1年ケースを選べる=大型グラボを載せる余地
アーク9060 XT / 5070 / 5090までスピード出荷1年32GB・2TB標準。電源とケースの選定が堅い
STORM5060 / 5070 / 5070 Ti / 5080即日出荷枠あり1年見た目重視。下取り回収あり
サイコム5060 / 5070 / 5080(水冷も)通常配送1年(Premium Lineは3年)カスタマイズの粒度が細かい=載せ替え前提なら強い

※ 2026年9月2日時点の各社サイト表示。セール内容と納期は頻繁に入れ替わります。

「あとで自分でグラボを載せ替えるかもしれない」という前提があるなら、見るべきは価格ではなく電源容量とケースの大きさです。ここに余裕のある店を選んでおくと、2年後にグラボだけ買い足すという選択肢が残ります。逆に価格ギリギリまで削られた構成は、電源が先に足りなくなって載せ替えられません。

  • SEVEN:Fractal Design NorthやNZXT H9 Flowなど、自作PC界隈で評価の高いケースをそのまま選べます。3スロット占有の大型グラボを想定するならここが強い。ただし同じGPUで比べるとMDLより明確に高いです
  • サイコム:グリスの型番やSSDのブランドまで指定できる粒度で、電源ユニットも選べます。CPUクーラーはNoctua製ファンが標準で、静音と冷却は別格。ただし同じGPUならMDLより5〜10万円高くなります
  • FRONTIER:週替わり・月替わり・半期決算と、ほぼ切れ目なくセールをやっています。フラッグシップの「FREX∀R(フレクサー)」は3年センドバック保証+年1回の無料内部点検付き。2年目・3年目の故障で数万円払うリスクを消せると考えると、本体差2〜3万円ならペイします
\ 3年保証のFREX∀Rを確認 /FRONTIER公式サイトで最新価格を確認する
\ ケースから選びたい人へ /SEVENの日替わりセールを見る

ドスパラ(GALLERIA)・マウスコンピューター(G-Tune)・パソコン工房(LEVEL∞)といった大手も当然選択肢です。即納の早さ、24時間サポート、実店舗の有無と、各社に強みがあります。「どこが一番いい」ではなく、自分が何を重視するかで選ぶのが失敗しないコツです。

グラボが安くなる時期はあるのか

「もう少し待てば安くなるのでは」は、この手の買い物で一番あるあるの悩みです。BTOの大型セールが集中する時期はだいたい決まっているので、目安として置いておきます。

時期よくあるセール名狙い目度
1月初売り・新春セール在庫処分が絡んで値引きが深い
2〜4月新生活応援・決算セール年度末の決算が重なる最大級
6〜7月夏のボーナスセール台数は多いが構成は絞られがち
8〜9月サマーキャンペーン・半期決算上期の締めで大型施策が出る
11月ブラックフライデー周辺機器がとにかく安い
12月冬のボーナス・年末セール納期が延びやすいので注意

ただし、これは大型セールの話です。SEVENの日替わり・週替わり、アークの21時から翌朝6時までのナイトタイムSALE、MDLの月替わりクーポンのように、日常的に回っている施策のほうが刺さる場面も多くあります。「大型セールを半年待つ」より「今週の週替わりで狙いのGPUが出ているか」を見たほうが、結果的に得をするケースは珍しくありません。

次世代GPUの噂を理由に待つのは、おすすめしません。正式な発売日と価格が出るまでは何も判断できませんし、出たとしても初期は品薄で定価割れしません。判断材料は「発売日が公式に出ているかどうか」だけで十分です。今すぐ遊びたいタイトルが目の前にあるなら、待って浮く数万円より、その期間遊べなかった時間のほうが高くつきます。

各社のセールとクーポンの中身は月ごとに入れ替わります。この記事に載せた価格が今どうなっているかは、毎月更新している一覧のほうで確認してください。

\ セール情報は随時更新中 /BTO各社の最新セール情報をチェック

※ 価格・構成はすべて2026年9月2日時点の情報です。BTOの価格は頻繁に動くので、購入前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

よくある質問

FF14を始めるなら、まずどのグラボを買えばいいですか?

フルHDのモニターを使っているなら、RTX 5060クラス(xx60クラス)が基準です。最高品質設定でも100fps以上が見込めて、価格対性能のバランスが一番良い位置にあります。WQHDや144Hzを狙うならxx60 Ti〜xx70クラスを見てください。

VRAM 8GBのグラボは、もう買わないほうがいいですか?

FF14の用途に限れば8GBで足ります。重量級ベンチを20分連続で回した実測でもVRAM使用量は最大5,432MBで、8,192MBの枠に約2.7GBの余裕がありました。ただしFF14以外の、高解像度テクスチャやレイトレーシングを使う最新タイトルまで視野に入れるなら、12GB以上を検討したほうが安心です。

この記事にAMD Radeonの具体的な数字が無いのはなぜですか?

当サイトでAMD製GPUの実機を測っていないからです。この記事でスコアやfpsを断定して出しているのは、自分で計測したRTX 5060 Tiだけにしています。出典が曖昧な数字を一覧に混ぜると、読んだ方の判断を誤らせるので避けました。Radeonはコスパ面で有力な選択肢ですが、数字は実測しているレビューを確認してください。

グラボだけ交換すれば、古いPCでもFF14は快適になりますか?

ケースバイケースです。CPUがCore i5 / Ryzen 5クラス以上で、電源容量と補助電源コネクタに余裕があるなら効果は出ます。ただしCPUが古いと、GPUが本来の性能を出せずCPU側で頭打ちになります。電源やケースまで交換が必要になるなら、BTOで買い替えたほうが結果的に安く済むこともあります。

ゲーミングノートPCでもFF14は快適に遊べますか?

遊べますが、同じ型番でもデスクトップ版より性能は落ちます。「RTX 5060 Laptop GPU」はデスクトップ版とは別のGPUで、消費電力の枠が絞られているためです。冷却の余裕も少ないので、長時間プレイでクロックが下がりやすくなります。持ち運ぶ必要が本当にあるかを考えて、据え置きで使うならデスクトップを選んでください。

グラボだけ買うのと、PCごと買い替えるのはどちらが安いですか?

CPUがCore i5 / Ryzen 5クラス以上で、電源容量と補助電源コネクタに余裕があるなら、グラボ交換のほうが確実に安上がりです。逆に電源やケースまで替える必要があるなら、積み上げた総額を完成品と比べ直してください。2026年9月2日時点だとRTX 5060搭載機が14万6,800円、RTX 5060 Ti搭載機が16万8,800円(どちらもMDL・クーポン適用時)なので、ここが分岐点の目安になります。

記事に載っている「クーポン適用時」の価格は、誰でも使えますか?

MDLの場合、決済画面でその月のクーポンコードを入力するとゲーミングPC全モデルが一律10,000円引きになる仕組みで、条件は付いていません(2026年9月2日時点)。ただしコードは月ごとに変わります。古い記事に載っているコードをコピーしても弾かれるので、必ず公式のキャンペーンページで当月分を確認してから決済してください。

セールで安いモデルは、グラボが型落ちなのではないですか?

この記事に挙げた14万〜17万円台のモデルは、GPU側はRTX 50世代・RX 9000世代という現行世代です。安さの理由はGPUではなくCPUで、Ryzen 5 5500やRyzen 7 5700Xといった2022年のAM4世代を組み合わせています。FF14の描画はGPUの比重が大きいので実用上の不満は出にくい構成ですが、CPUの載せ替え余地がほぼない点は理解して買ってください。なお「中古」「アウトレット」と明記された商品は別枠なので、商品ページの表記だけは確認を。

RTX 5060とRTX 5060 Ti、1万4,000円差ならどちらを選ぶべきですか?

モニターで決めてください。フルHD 60Hzのモニターしか使わないならRTX 5060で足ります。WQHDや144Hz、ウルトラワイドを使う(これから買う)ならRTX 5060 Tiです。当サイトが実測しているのは5060 Ti側で、フルHD最高品質143.2fps・WQHD 101.7fps・ウルトラワイド81.7fpsという数字が出ています。買う前に性能を数字で確認できるという意味でも、迷ったらTi側を推します。

まとめ:モニターを基準にクラスを決める

この記事の要点を整理します。

  • 公式推奨(RTX 2060 / RX 5600 XT以上)は「フルHDで動く最低ライン」。ここちょうどを買わない
  • 手元のモニターの解像度とリフレッシュレートが決まれば、必要なクラスはほぼ決まる
  • フルHDならxx60クラスが基準。WQHD・ウルトラワイドならxx60 Ti〜xx70クラス
  • 実測ではRTX 5060 Tiが、フルHD最高品質143.2fps・WQHD最高品質101.7fps・ウルトラワイド最高品質81.7fps
  • VRAMはFF14用途なら8GBで足りる(実測5,432MB)。他の重量級タイトルまで見るなら12GB以上
  • 同じ型番でも冷却が弱いPCは長時間プレイで性能が落ちる。ケースとクーラーも見る
  • CPUや電源まで古いなら、グラボ交換よりBTOで買い替えたほうが早い
  • 実売価格は、RTX 5060が14万6,800円/RTX 5060 Tiが16万8,800円/RTX 5070が27万9,800円から(2026年9月2日時点・MDLのクーポン適用時)
  • xx60 Tiとxx70の間には11万円の段差がある。上のクラスへ手を伸ばす前に、その差額をモニターやメモリに回す選択肢も考える

迷ったらxx60クラスから入ってください。FF14をフルHDで遊ぶぶんには過不足がなく、浮いた予算をメモリ32GBやモニターに回したほうが満足度は上がります。上のクラスが必要になるのは、WQHDで144fpsを狙うか、ウルトラワイド・4Kに行くときです。

クラスが決まったら、あとは「そのGPUがいくらの完成品に載っているか」を見るだけです。早見表に戻って、予算と照らし合わせてみてください。

\ 2026年9月時点の実売価格 /GPUクラス別の価格早見表に戻る

この記事は実機を借りられるたびに実測を足していきます。今はNVIDIAの1機種だけですが、測った分だけ数字を増やして、推測で書く部分を減らしていくつもりです。

【PR】この記事の実測データは、株式会社BANDAL様よりお借りしたRTX 5060 Ti搭載機で計測したものです(検証後に返却)。掲載した実測値はすべて2026年8月23日に当サイトが実機で計測しました。それ以外のGPUについては、スコアやfpsを断定せずクラス分けで示しています。価格・構成は2026年9月2日時点の情報のため、購入前に公式サイトで最新情報をご確認ください。